アルツハイマー病と歯周病菌

アルツハイマー病と歯周病菌

皆さんこんにちは。
最近歯周病とアルツハイマーの関連についての研究が進んできました。

【アルツハイマー病】
 脳細胞がさまざまな変化により減少し、脳が萎縮することで引き起こされます。
 アルツハイマー病は認知症の原因としてもっとも多い疾患で、80歳以上では20%以上がアルツハイマー型認知症と言われています。

 アルツハイマー病の原因は未だ明らかになっていませんが、さまざまな仮説が提唱されています。

 近年、歯周病とアルツハイマー病の発症率との関連を示す研究が多く報告されていますが、

二つのメカニズムが提唱されています。

①歯周病菌が、多くのアルツハイマー病患者の死後の脳サンプルから検出されたこと

②アルツハイマー病患者の脳から、歯周病菌の強力な毒性物質が検出量が多いほど、アルツハイマーに関連するといわれているTauタンパク質量が多いという相関が示されていること

さらにマウスに歯周病そのものや菌成分の一部を繰り返し投与すると、脳内の炎症を活性化する物質が増加し、マウスの認知能力が低下することが明らかになってきています。

今後の日本は超高齢化に伴いアルツハイマー病になってしまう患者さんも増えると考えられます。

そう考えると日々のホームケア、歯科医院でのメインテナンスの重要さがわかりますよね。

痛くないから大丈夫ではなく、体のため、健康の為に歯科受診は定期的にして下さいね。

参考文献
QUINTESSENCE 歯科衛生士 2022 vol46より