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口腔外科の診療について

口腔外科

 

 

 

 

口腔外科について

口腔外科とは、口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が発生します。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。以下の症状が気になられましたら鴻池ファミリー歯科までご連絡下さい!
土曜日(月2回)口腔外科医の先生の診察日がございます。

 

 

 

埋伏歯(親知らず)

永久歯では乳歯に比べ、萌出に関連した異常がおこることが多いものです。先天的な欠如に加え、歯があるのに顎骨のなかに埋まったままで萌出しない(埋伏歯)場合も少なくありません。とくに智歯(ちし:親知らず)では、埋伏歯である場合の頻度が高く、しばしば抜歯の必要があります。智歯は退化傾向が強く、生える時期も極端に遅く、さらに最も奥に生えてくるなど、萌出に伴う障害を受けやすく、高頻度に萌出異常をおこします。先天的に欠如する頻度も高く、萌出してこなくても異常とはいえません。また埋伏(埋伏智歯)することも多くみられます。下顎(かがく)の智歯ではたとえ萌出しても傾斜したり、水平位に半分埋伏(半埋伏)したりすることはよく知られています。

 

 

治療方法
抗菌薬や消炎鎮痛薬を投与し、うがい薬などを併用して消炎させた後、余分な歯肉を切除(歯肉弁切除)したりしますが、萌出位置の異常があったり、炎症をくり返しているような場合は、智歯を抜歯します。

 

 

 

智歯周囲炎

智歯(親知らず)の萌出(ほうしゅつ)に際してみられる歯冠(しかん)周囲の炎症をとくに智歯周囲炎と呼び、智歯の萌出時期である、20歳前後の若い人に発生する頻度の高い疾患です。最も遅く、また最も後方に萌出する智歯は、萌出異常をきたし、完全萌出せず歯肉が歯冠を部分的におおったままになりやすいため、不潔で、歯肉の炎症をおこしやすくなっています。 智歯周囲炎が周囲の軟組織や顎骨(がっこつ:あごの骨)に波及して顔が腫れたり、口が開きにくくなったりすることがあります。

 

 

治療方法
抗菌薬や消炎鎮痛薬を投与し、うがい薬などを併用して消炎させた後、余分な歯肉を切除(歯肉弁切除)したりしますが、萌出位置の異常があったり、炎症をくり返しているような場合は、智歯を抜歯します。

 

 

 

膿瘍

組織のなかに膿がたまった状態のことを膿瘍といいます。う蝕(むし歯)や歯周病(歯槽膿漏 しそうのうろう)など歯が原因で感染し炎症をおこしてできる場合がほとんどで、膿汁内には白血球や感染菌の残骸、組織の破壊・壊死物質、滲出液の混ざったものが含まれます。できた場所により、歯槽膿瘍、頬部膿瘍、顎下膿瘍、口底膿瘍などと呼ばれます。

 

 

 

歯性上顎洞炎

上顎のう蝕(むし歯)や歯周病をひき起こした細菌による炎症が上顎洞(じょうがくどう)に波及することがあります。これを歯性上顎洞炎(歯が原因の蓄膿症)と呼びます。上顎洞は上顎の歯根と接近しているため、う蝕(むし歯)や歯周病を治療しないで放置していると、歯性上顎洞炎になることがあります。急性の場合には、歯痛に続いて、悪臭を伴う膿を含む鼻汁や頬部の痛みがでます。慢性の場合には、歯の痛みは比較的少ないようです。鼻性は両側にみられますが、歯性は片側だけに起ることが多いようです。 上顎洞炎の治療と原因歯であるむし歯や歯周病の治療を同時に行う必要があります。

 

 

 

歯の外傷

歯を強くぶつけると、いろいろな外傷をおこします。受傷原因としては、滑って転んだり、階段から転落したり、けんかや交通事故などがあげられます。また、幼児や学童では、遊戯中の転倒や子ども同士の衝突が多く、成人では、硬いものを噛んだことが原因になることもあります。歯の外傷では治療後、何年もたってから歯根の先に病巣をつくったり、歯根の吸収や動揺をきたして脱落することもあるため、定期的に検診を受ける必要があります。 

 

 

 

歯の打撲(だぼく)

歯をぶつけた時など、歯や歯槽骨(しそうこつ)に目立った外傷もなく、単に一時的に歯根膜(しこんまく)の炎症のみをおこした場合をいいます。 

 

 

治療方法
安静にしていると、数日から1~2週間で治癒します。多くの場合、痛みを伴うため消炎鎮痛薬を必要とします。

 

 

 

歯の亜脱臼(あだっきゅう)

歯をぶつけた時など、歯や歯槽骨(しそうこつ)に目立った外傷もなく、単に一時的に歯根膜(しこんまく)の炎症のみをおこした場合をいいます。不完全脱臼(ふかんぜんだっきゅう)とも呼ばれます。 

 

 

治療方法
細いワイヤや接着性レジンを用いて、短期間、歯を固定します。歯髄壊死の診断には歯髄電気診断器を用います。

 

 

 

歯の完全脱臼(かんぜんだっきゅう)

歯が歯槽(しそう)から完全に抜けて歯根膜が断裂した状態をいいます。また、歯が抜け落ちた場合は脱落といい、幼児や学童の外傷ではしばしばみられます。 

 

 

治療方法
歯を歯槽内に固定することにより、完全脱臼した歯でも助けることができます。また、脱落した歯でも、再植することにより元通りになる場合もあります。このためには脱落歯をできるだけ早くもとに戻すことが重要で、汚れが少ない場合には、脱落歯を水道水でよく洗いその場で再植してもよく、また歯科医を受診する場合は、歯を乾燥させないように口のなかに含んだり、牛乳の中に入れておくとよいとされています。このような応急処置は、幼児や学童をもつ保護者は覚えておくとよいでしょう。

 

 

 

歯の破折(はせつ)

外傷や咀嚼(そしゃく)によって、歯に亀裂が入ったり、歯が折れたりすることをいいます。硬い食べ物をかんだとき、臼歯(きゅうし)が垂直に割れて痛むことがあります。破折の診断はつけやすいのですが、亀裂の場合は、原因不明の痛みとして扱われることもあるので注意が必要です。

 

 

治療方法
歯冠(しかん)の一部が欠けた場合には、レジンや金属(インレー)でもとどおりに修復します。歯冠が大きく割れて歯髄(しずい)が露出しているような場合には、歯髄を除去(抜髄 ばつずい)し、根管治療を行なった後、歯冠を修復します。歯根が大きく折れたような場合は、保存は困難で通常抜歯になりますが、条件がよければ保存できる場合もあります。

 

 

 

三叉神経痛

中枢性の三叉神経障害に関連しておこる真性三叉神経痛と、末梢領域のいろいろな原因によって二次的におこる症候性三又神経痛とがあります。真性三叉神経痛は、これまで原因不明とされていましたが、最近では、頭蓋(とうがい)内で三又神経が血管に圧迫されておこると考えられています。また、脳腫瘍(しゅよう)が三叉神経を圧迫したり、癒着することによってもおこることがあります。一方、症候性三又神経痛は、歯や副鼻腔の炎症性病変が原因となります。

 

 

症状
真性か症候性かにかかわらず、痛みは顔面や口腔の左右どちらかにみられます。三叉神経の三つの枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)のどれが関与しているかによって痛みの部位は異なりますが、真性では突然電撃様の激しい痛みがみられるのが特徴です。また、この痛みは短時間でおさまりますが、繰り返しておこります。また、発作は摂食、洗顔、歯磨きなどの刺激で誘発され、特定の部位への刺激が引き金となっています。一方、症候性のものでは、痛みは電撃様ではなく、範囲や程度もさまざまです。

 

 

治療方法
症候性のものでは、原因を精査し原因疾患の治療を行います。真性では、軽症例に対しては、抗けいれん薬のカルバマゼピン(テグレトール) が特効薬として知られています。薬物療法が奏効しない場合には、神経ブロックが行なわれてきました。しかし、近年では頭蓋内における三叉神経の減圧手術(ジャネッタ手術)が脳神経外科において行なわれ、好成績が得られています。

 

 

 

顔面神経麻痺

顔の表情をつかさどる神経を顔面神経といいますが、その麻痺により顔の表情の麻痺という見た目の障害をおこすだけでなく、涙腺(るいせん)、唾液腺の分泌障害、味覚低下などもおこります。

 

 

原因
寒冷刺激、局所の循環障害、ウイルスの関与などがあげられています。また外傷や手術による神経の切断、中耳炎・顎関節の炎症・耳下腺などの炎症や悪性腫瘍によっておこる場合もあります。最も頻度の高いものはベル麻痺で、その原因は確定されてはいませんが、1型単純ヘルペスウイルス感染の関与が示唆されています。

 

 

症状
額の皺(しわ)が消え、皺を寄せようとしてもできない、瞼を閉じようとすると白目の部分が見えるようになる、上瞼がたれる、口角が垂れる、口笛が吹けない、よだれが垂れるなどの症状がみられます。

 

 

治療方法
治療はビタミン剤、循環改善剤、副腎皮質ステロイド薬、抗ウイルス薬の投与、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)ブロック、低周波などの理学療法があります。手術としては顔面神経開放術(がんめんしんけいかいほうじゅつ)、神経吻合あるいは移植術が行われます。

 

 

 

顎関節症

顎を動かしたときの痛みや関節部の雑音、さらに顎の運動がスムーズでなく、 ひっかかったような異常な運動をする、などの症状がみられる症候群をいいます。現代のストレス病の一つにも数えられるほど患者数は増えています。

 

 

原因
ほとんどの場合、過度の開口(あくびなど)や、硬いものを咬んだことがきっかけで発症しますが、真の原因は、噛み合わせの異常によって顎関節 (特に関節円板) が傷ついたり、顎の運動に関与する咀嚼 (そしゃく) 筋の連携に支障をきたすことによります。
また、背景に精神的ストレスからくる顎関節周囲の異常な緊張が関与していることもあります。

 

 

症状
女性にやや多く、20才代と40才代以降に多くみられます。顎を動かすと顎関節が痛んだり、雑音がしたり、顎関節周囲の筋肉や靭帯 (じんたい) の圧痛など、顎の運動異常を主症状とし、重症になると開口障害や咀嚼障害をひきおこし、首や肩がこったり、腕に症状が出ることもあります。

 

 

治療
消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうやく)や筋弛緩薬(きんしかんやく)を主にした薬物療法、噛み合わせの調整、各種のスプリント(コンパクトなマウスピース様のもの) による保存療法が主体です。関節円板の位置がずれている時には、徒手的に円板の整位を行い、さらに関節腔洗浄や関節内に液を入れ整位することなどが行われます。筋のマッサージや開口訓練等のリハビリを継続的に行うことも治療法の一つです。保存療法が奏効しないものに対しては、関節鏡視下剥離受動術(かんせつきょうしかはくりじゅどうじゅつ)や外科的に開放術を行うこともあります。また、噛み合わせのずれが大きい場合には、手術を伴った矯正治療が必要となることがあります。

 

 

担当医

めしのりとし

<日本口腔外科学会認定医>
月二回 土曜日

親知らずの抜歯や顎関節の痛みなどを中心に診察

 

 

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